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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第2章 Fall in love~恋に落ちて~

―まさか、ここは現代ではないの!?
 刹那、一旦は治まった目眩がまた襲ってくる。クラリとしかけた藍那を、男の声が辛うじて支えた。
「大事ないか? 真戸那」
「まこ―な?」
 呼ばれた名は宮田藍那という十七年間、慣れ親しんだものではなく、そのことは藍那を余計に戸惑わせた。

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