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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第2章 Fall in love~恋に落ちて~

「―!」
 慌てて髪に軽く触れると、背中まであるロングはお団子状に頭上で一つに纏めている。まさか、自分まで時代劇にエキストラとして出演しているのだろうか。
 ますます混乱して、藍那は横たわったままの男を見つめた。
「ここは、どこなんですか?」
 刹那、男が何かの痛みを堪えるように眼を伏せた。
「真戸那、そなたは―」

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