テキストサイズ

最後のキス~琉球の海を渡る風~

第2章 Fall in love~恋に落ちて~

「首里天加那志は、私以外に王妃さまの記憶喪失のことは一切他言してはならぬときつく仰せにございます」
「判りました」
 藍那はもう、タイムスリップについて、この時代の人に告げるのは止めた。向こうが体よく記憶喪失だと思い込んでいるのなら、そういうことにしておいた方が無難だからだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ