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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第2章 Fall in love~恋に落ちて~

 もしかしたら、もう現代には二度と帰れないのでは―その怖ろしい考えはとりあえず頭から追い出すことにした。王も女官長も藍那がこの時代について何も知らないのは物忘れだと思っている。
 ならば、それを利用すれば良い。ここにいる間にこの時代や尚正王について色々と知る努力をすることが現代に帰ってから、歴史のレポートを書くための下準備になるだろう。

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