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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第3章 The wind of Ryukyu~琉球の風~

The wind of Ryukyu~琉球の風~

 翌日から、藍那は起き出して毎日、良人である尚正王の許に通った。食事のときは傍らに座り、給仕をする。食後には薬湯を甲斐甲斐しく飲ませ、発熱したときには寄り添い、常に王の額に心地よく冷たい手ぬぐいを載せるようにした。

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