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最後のキス~琉球の海を渡る風~

第3章 The wind of Ryukyu~琉球の風~

「大丈夫ですか?」
 と、突如として浅瀬にいた王が笑いながら海の水を掬って藍那にかけた。
「まあ、酷い。人を心配させておいて、こんな悪戯をなさるなんて」
 藍那も負けずに海の水を両手のひらで掬い、王に向かってかける。勢いよく飛沫を上げた水はまもとに王の顔に直撃した。

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