テキストサイズ

最後のキス~琉球の海を渡る風~

第3章 The wind of Ryukyu~琉球の風~

「星砂ですね?」
「そなたも琉球に生まれた女であれば、耳にしたことがあるだろう? 昔、若い王に身分違いの恋をした娘が流した涙が星の砂となったのだという伝説を」
 ふいに、王が自分をじいっと見つめているのに気づき、藍那は頬を紅くした。
「真戸那は私を好きか?」
「え―」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ