Happy birthday Jun
第1章 Happy birthday Jun
美「できた!うん、おいしそう!」
たった今、完成したばかりのバースデイケーキ。
チョコレートのプレートには「じゅん」の文字。
あたし、紫吹 美希(しぶき みき)。
美「よしっ!潤にメールだっ!」
そう。潤はあたしの彼で、今日はその彼の大切な日。
誕生日なのだ。
いそいそとケータイを手に取ってアドレス帳から潤の文字を探す。
美「ん、ちょっと待てよ?」
やっぱこーゆーのって秘密の方が良かったりするのかな?
サプライズー!じゃぁーん!
みたいな?
美「うわぁー、いい!それいい!」
頭の中いっぱいに喜ぶ潤の顔を思い浮かべてあたしはケータイを置いた。
美「うふふ(笑)そーしよーっと♪」
早く潤帰ってこないかなぁ♪
こんなにわくわくするのなんて久しぶり(笑)
潤のことになるとほんとに子供みたいになっちゃう。
いつも潤が言う、『子供かよ(笑)』って
こーゆーことか(笑)
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美「んー…、潤遅いなぁ…」
もう日付変わっちゃう…。
美「やだなぁ…。ちゃんと祝ってあげたい…、」
30歳の誕生日は今日しかないのに…。
美「あー…、眠くなってきた…」
だめだめ、寝ちゃいけない。
潤はいつも、あたしがソファーで寝ちゃったときはいつのまにかベッドに運んでくれてる。
そんなことになればあたしは朝までぐっすりだ。
……でも…。
美「……やばい…………」
やっぱさぁ……………………
人類って眠気には勝てない…………わ…