無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

茶髪…いや、もはや金髪だろうかと見紛うほどの明るく長い髪が靡く。


肌は白くて、顔立ちは日本人ではない


フランス人形のようなその女性は、息を飲むほど美しい───…


そして、

優しく微笑むその女性の瞳はまるでビー玉のように……



見覚えが有る…


「このかた…」


「ええ。私の妻です」


そう言いながら、西園寺代表は今まで見たことがないほどの優しく愛のこもった眼差しを写真に向けた。



西園寺代表の妻……

それは…



「礼二先輩のお母様ですか！」



いやぁ…綺麗だな…それにそっくり…


そう呟いた若村さんの隣で、私は、レイの誕生日のことを思い出していた。