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この前、人を拾いました

第16章 ②―3 挑発には乗ってはいけません

情けないことに、


飲み会で起きた出来事を私はまばらにしか覚えていなかった。


いや、まぁ…
正確にいうと…

レイに関すること以外のことはあまりよく覚えていないのだ。


でもあの日、


初めてレイが私を抱いてくれた時、正人さんに嫉妬してたよなぁ。


思い出してニヤニヤしていると、百合子先輩の不審がるような視線を感じた。



「いま、レイくんのこと考えてたでしょ。」


ギクッ…


適格なその指摘に思わず肩が動く。


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