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この前、人を拾いました

第16章 ②―3 挑発には乗ってはいけません

「そ、そっか!そんなこともあるよね!」


百合子先輩は私を必死に慰めるように言った。


いや…そんなこと、普通ないでしょ…


私はもう涙を流しそうになっていた。



「じゃっ…じゃあ、どこの大学出身なの……?」



大学……


そんなものにレイは行ってたのだろうか…

ていうか、
私が拾う前まで道にいたような人が、大学に行く金銭的余裕があったのだろうか…


「行ってないんじゃないでしょうか…」

勝手な憶測でそういった。


百合子先輩はまた私の曖昧な返事をきいて顔を引きつらせれ。

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