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この前、人を拾いました

第17章 ②―4 根拠のない意気込みでした

「ほらぁ!」

そんな私の様子を見ながら、正人はケラケラと笑い出す。



「うるさいなぁ!うまく説明できないんですよ!」


だって
出会いは?とか聞かれても、道で拾ってって言われましたなんて言えないし…

仕事だって何してるか分かんないし。

私がいないとご飯もつくれないし。

勝手に人の過去をみてくるし。

私の名前なんかまともに呼んでくれたの、数えるほどしかないし。


あれ……?

私、レイの事好きなはずなのに…



正人さんは
ふーんと言って急に笑うのを止めた。

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