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この前、人を拾いました

第18章 ②―5 神様、私なんかしましたか

たくさんの荷物を持ちながら猛スピードで走ってきたスーツを着たその人は、
膝に手をついて、


息を整えたあと、



「先輩………!はぁはぁはぁ…酔いすぎですよ!はぁはぁはぁ…突然女性に抱きつくなんて……本当に、すみません…」



そう言って、その人は私に謝ると、懸命に男から私を離そうとした。



「うるさぁぁぁあい!!!!!僕はるりちゃんが好きだから抱きついてるんだぁぁぁあ」



と男が叫ぶ。




え…………




もしかして……





私は恐る恐るその男の顔を見上げた。

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