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「あ、すみません、名乗らせておいて失礼しました、私は」



「だから、あきちゃんだといっているだろぉお！」


レイはそういって若村さんが私に渡したタオルを横取りした。



……わざわざ誤解を産む紹介してくれなくていいんだけど…



それを聞いた若村は

レイにニコッと微笑んで、そうでしたね、といったあと、私に向き直ると


「で、本名はなんですか？」

と言った。


うわぁ……

この人、レイの扱いうまい…


「く、草野みきです。」


感心しながらそういうと、若村さんは私に顔を近付けて、怪訝そうな顔をした。


「あの……まさかとは思いますが、礼二先輩の彼女とかじゃあ…ないですよね？」


やけに神妙な面持ちにで聞いてくる若村さんに答えに窮する。



「あ、えっと…そうだと、まずいですか？」