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この前、人を拾いました

第28章 ③―5 祝賀パーティー

「大丈夫ですか、お嬢さん。」

甘く、でも芯のある声に悩殺寸前になる。



「だい…じょうぶ…です。」


黒髪に長身で切れ長の目、レイとはまた違った美しさ。

私はその美しさにぼぅっと目を奪われた。


「名前は、なんておっしゃるんですか?」


またその素敵な声が私の身体を震わせる。



「草野…みきと申します。」


夢の中にいるようなそんな感覚になる。


い、いかんいかん、
私にはレイという大切な、


大切な…?
大切な変人?変態?んん…。


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