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「別にぃー」


レイに背を向けたまま答える。




本当はまともに話せるくせに…

一体どっちが本当のレイなんだか…




あぁ。そういえば……




「ねぇ、レイ？」




クルッと身体を回転させレイの方を向く。



「ん。」



目を閉じたままぶっきらぼうに返事をする。



「最後、白石社長に何て言ったの？」





最後にレイは白石社長に近付いて耳元でなんか言ってたよなぁ…


白石社長も顔面蒼白のままうなずいてたし、



「んーあ、あれね。」




ピンポーーン



丁度よく呼び鈴がなる。



誰だろう。こんな時間に。