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この前、人を拾いました

第31章 ③―8 そしてまたまた二人。

ベッドから立ち上がり、ポールにかかるパーカーはおると、


「これだな」


とレイが呟いた。



え?




ピンポーーン




「はぁい!今出ます!」


鏡を見て無造作な髪を整えると私は玄関に走った。



「はい。」


「宅急便でーす!」


扉を開けると元気よく配達の人が言った。



宅急便?なんだろ?お母さんとか?



「あのぉ…少し量があるので、玄関に運びいれてよろしいですか?」



「え?あ、はい。」


よく分からず返事をすると、宅急便屋さんはニコッと笑って横をみた。



「よーし、じゃあ入れてくれー」



え?


その人の合図で脇にいた人たちが次から次へとバケツリレーの要領で段ボールを入れていく。

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