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この前、人を拾いました

第35章 ④―2 許嫁という身分


「い、許嫁の、九条院麗子です…」


近付くレイに
恐る恐る言葉を発する九条院さんに、またもやレイは顔を近付けジッと見つめる。



少しだけほほを紅くする九条院さんにモヤモヤとする。



「いやだ」




しばらく沈黙続いたあとにレイが呟いた。





「いやだって…?な、なにがですの?」





「君とは結婚しない!」




慌てる麗子さんに叫ぶレイ。




えっ




はっきりというレイに勝手に嬉しくて舞い上がる私。




あのレイがちゃんと断ってくれるなんて。

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