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この前、人を拾いました

第36章 ④―3 家出OLと救世主

―――――…


「はぁはぁ…はぁはぁ…」



どれくらい走っただろうか、


とにかくあの変人が追い掛けてこないようにがむしゃらに走ると、見たことのない公園にたどり着いた。



ベンチに座って

あがった息を整えながら、虚しくなって泣いた。




まだ、夕方で日があったので、スーツ姿で何も持たずに泣いている私を周りの人がジッとみていた。




バカみたい……



あんな変人相手に私何ムキになって…




そう思えば思うほど、


九条院さんの余裕の笑みが私の脳裏に浮かんで、どうしようもない嫉妬心が私の胸を渦巻く。

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