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この前、人を拾いました

第36章 ④―3 家出OLと救世主

「あぁっ……!もぉっ!ほんとっ………」



10分くらい、ずっと下を向いて泣いていると、視界にローファーが入って、私の前で立ち止まった。





不思議に思い顔を上げると、ポニーテールの女子高校生が私にカンのお茶を差し出していた。



「お姉さん、これ。」




キレイな顔立ちの彼女はそう言って私にカンを持たせると、ニコッと笑って自身も私の隣に座った。




「あり…がとう……」




女子高生に助けてもらうなんて……


情けないなぁ…



プシュ



そう思いながらも無一文で飛び出しまったうえに、泣きすぎて喉が乾いていたので、甘えることにしてカンを開けた。

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