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この前、人を拾いました

第37章 ④―4 今、私、拾われました

「そ、そんなのおかしいですよ!!だって、じゃあなんでそんな人が、私に拾ってくれなんて言うんですか!?」




そうだ、

忘れちゃいけない、


私はレイを拾ったんだ…


「そんな何でもできて何でも持ってる人がそんなことしますか!?」



少し息をあらげて若村さんに迫る。




「みきさん…」



興奮した私とは裏腹に若村さんはとても静かな声を出した。





「確かに礼二先輩は、すごい肩書きを持っている男です。



でも、

あくまで、礼二先輩は、礼二先輩だということ、お忘れじゃないですか……?」

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