この前、人を拾いました
第37章 ④―4 今、私、拾われました
若村さんの言葉に体の力が抜けていく。
まるで哲学…。
そうだ、
どんなにすごい肩書きがあっても、
レイはやっぱり"レイ"なのだ…
それは変えられない──…
「その生態は海の奥深くにいる生物よりも、宇宙にいるかもしれない生物よりも、
謎なのです。」
みきさんが一番分かってるでしょ―――
と最後に若村さんが加える。
「じゃあ、道にいたのは…」
「だからね、理由があるかも知れないし、ないかもしれない。
それが礼二先輩です。」
何なの、このとらえどころのないスライムみたいな男は……
まるで哲学…。
そうだ、
どんなにすごい肩書きがあっても、
レイはやっぱり"レイ"なのだ…
それは変えられない──…
「その生態は海の奥深くにいる生物よりも、宇宙にいるかもしれない生物よりも、
謎なのです。」
みきさんが一番分かってるでしょ―――
と最後に若村さんが加える。
「じゃあ、道にいたのは…」
「だからね、理由があるかも知れないし、ないかもしれない。
それが礼二先輩です。」
何なの、このとらえどころのないスライムみたいな男は……