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この前、人を拾いました

第37章 ④―4 今、私、拾われました

「とは言っても、あんなに訳が分からないのに拍車がかかっているのは、みきさんといるときしか僕もみたことがありません。」



え……?


なにそれ……



「それって悲しむべきですか……」



「いやいや、礼二先輩にとってみきさんは特別ってことですよ…」


慌てて訂正する若村さんに疑いの目を向ける。





「とにかく!みきさんの泊まる場所を早く確保しないと!!」



「なんかほんとすみません…」


使ったコップを流しに持っていって洗おうとすると、若村さんが何か閃いたような顔をした。




「どうか、しました…?」


ジッと若村さんをみると、少しニコッとしたあとに



「会社に行きましょう!!」



と言った。

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