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この前、人を拾いました

第40章 ④―7 落ち着く場所、大好きな場所

ていうか、私、レイと結婚の約束なんかした覚えないゾッ


って喜んでる場合じゃない…






「麗子さん!!!!」




「あ、漫才。」




どんな思い出し方なのよ………





―――――『どんなにすごい肩書きがあったとしても、礼二先輩は礼二先輩です』



ふと昨晩の若村さんの言葉が頭で再生される。



うん、言ってること、今ちゃんと身に染みて理解しました。

でも、だとしても…




「どっ、どうすんのよ!
レイは、仮にも西園寺財閥の次男なんだから………

それに麗子さんだってあんな乗り気で…」





そうだ、

いくら、レイがどんなに変人で、どんなに私のことを好きでいてくれたとしても…

レイは

西園寺礼二なのだ。



私みたいな庶民とは違う。簡単には結婚出来ないし、まして九条院さんみたいなお嬢様が許嫁だったら余計…

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