テキストサイズ

この前、人を拾いました

第48章 ⑤―2 訪問という名の襲来

「ああぁああああ!!!!!!」



レイを払い除けてテレビに近付く。

急いで電源を入れるが割れた画面は真っ黒くなって、何も映らない。



結構いいテレビだったのに…



力が抜けて私はへなへなとその場にしゃがみこんだ


「ハハハ!見てみろ!みきはお前よりテレビが心配らしいぞ!残念だったな!」


「うるさぁぁい!!


だから、"兄"というやつは!!!」


私にお構い無しで再び争いを始めようとする二人。



どうして、

私の周りには私をいたわってくれる人がいないわけ?


黒く滲んだ液晶画面を見ながらふつふつと怒りが込み上げてくる。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ