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この前、人を拾いました

第48章 ⑤―2 訪問という名の襲来

「うるさい!!!!!!!


ちょっと黙ってよ!!!


いつまでそうやって言い争ってんの!?


私の身にもなってよ!!」



はぁはぁと息を切らせながら二人の間に立つと、レイはムスッとしたまま黙り込み、お兄ちゃんは頭をガリガリと掻き始めた。




誰も言葉を発しなくなった部屋に、



映らないテレビから音だけが虚しく鳴り響いていた。

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