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この前、人を拾いました

第50章 ⑤―4 倦怠期...?

「知らん。

決めてない。」



びくびくとする私とは裏腹にあっけらかんとお兄ちゃんは言い放った。


知らん……?

決めてない……だと…!?




「ちょ、ちょっと待ってよ!決めてないって……

じゃあ泊まるって言うの!?」



慌てる私に

レイも何か言おうと口を開いた。


「レイは黙ってて!!」


ここでまたいらない争いをされるとめんどくさいので、そう先に釘をさすと、レイは無駄に口を開けたまま固まったあと、不満そうにして再びカレーを食べ始めた。




「何だよ。


別に構わないんだろ?」



兄よ……

本音と建前という言葉を知っているかね…?



「あ、明日は日曜日だからいいけど(良くないが)…月曜日になったらお兄ちゃんだって仕事でしょ!?」



「別に。


こっから通えば良い。」



「そんな…


ねぇ……、

あの……はっ華美さんは…ここにお兄ちゃんがいること知ってるわけ?」

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