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この前、人を拾いました

第50章 ⑤―4 倦怠期...?

「別に。

なんでもねぇっつってんだろが」



「お兄ちゃん、





妹だよ。」




お兄ちゃんは

私の腕を振りほどくこともなく、

ただじっと黙っていた。







「あいつ



なんか変なんだよ、


最近。」


しばらくすると、

お兄ちゃんはゆっくりとトーン低めで声を発した。




「変って?


華美さんが?」



お兄ちゃんの前に回り込んで、顔を覗きこむ。



「あぁ。


なんか、



あいつ

俺のこと飽きたんじゃないかって

そんな感じ。」

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