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この前、人を拾いました

第50章 ⑤―4 倦怠期...?

「でも、
俺が仕事してんのは、
華と暮らしていくため…いや、華のためなんだよ。

それに華なら…

いいんじゃない?

って言って俺のこと応援してくれるだろうって

そう思ったんだ。」



「だけど……?」


そう私が誘導すると、お兄ちゃんはさらに辛そうな顔をして口を開いた。




「すごいねとか、言うわけでもなく


しばらく黙ったあとに、

なんで私の話を聞かないで勝手に決めるんだって怒鳴られたよ。


初めてだった、

華に怒鳴られるのも、
怒鳴ってんのも見るのも。

確かに俺も悪いところがあったのは分かるよ、

だけど、それまでの1ヶ月の華への不満とかが怒鳴られたことで一気に爆発しちまって…」



あぁ、なるほど…


「それで……

ケンカして、


うちに来たってわけね…。」


私がそういうと
お兄ちゃんは小さい声で、あぁ。と返事をした。

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