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この前、人を拾いました

第59章 ⑥―1 生きてますよー

「百合子先輩分かってないなぁ…
あれと生活するのめっっちゃ大変なんですよっ!?
そんな先輩が思い描いているような甘々生活じゃありません!!」


少し強く主張すると、
常に訳のわからないことを叫ぶレイの様子が頭に浮び、それだけでどっと身体が疲れた。




「はいはい……
全くみきちゃんたら贅沢ねぇ
イケメン、高学歴、家柄一流、起業家で社長、もちろん高収入…
フィクションでしか存在しないような人物だっていうのに……」



いや、だから……


それがまた、
たちが悪いというか…
その肩書きをもってしてでもカバーできないほどの変人具合というか…




「はぁ……
一回レイと一緒住んでみてください。
そしたら分かります。」



と言って、私たちは本屋さんをあとにした。

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