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この前、人を拾いました

第60章 ⑥―2 彼は期待を裏切らない

「はいはい、冗談ですよ。
で、今度は礼二先輩の何が知りたいんですか?」


まだ何も言っていないのに、トーン一つ変えずに若村さんが言った。



さすが若村さん、レイと一緒にいられる強者だけある。


「あぁ、、

えっと……
クリスマス近いので、レイへのプレゼント何にしようかなぁって…
そしたら、そういえばプレゼントあげたことないなぁと思いまして…
それで、急にレイの誕生日っていつだろう…みたいな……」



「ダラダラと長いです。
礼二先輩の誕生日がいつか、だけでいいじゃないです。」


と要領を得ない私に鋭く突っ込む若村さん。


「すみません。」


けっ
どうせ東大出身から見たら短大出身の私なんかバカだよーだ
と電話しておきながらどうでもいい事を思う私。

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