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この前、人を拾いました

第61章 ⑥─3 やっぱり何かあるご様子

そして、
その怒りがいつもとは違うただならぬものだと言うことは、今のレイの様子を見れば一目瞭然だった。



一体、何にそんなに怒ってるんだろう…



しばらくしてお風呂から上がったレイは、さっきのようなトゲトゲしい雰囲気はなかったものの、


「疲れた
寝る」


とだけ言って、自分の部屋に入ってしまった。



いつもは、私のベッドに入り込んでくるか、レイのベッドに私が拉致されるかで必ず一緒寝ていたのだが、今日はそんなこともなく、久しぶりに別々で寝ることになった。



寂しい…


ベッドで手を広げて天井を見る。


やっぱり、
何があったのか、知りたい。


私はそう思いながら、次の日の12時になるのをひたすら待った。

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