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この前、人を拾いました

第64章 ⑥―6 それでもやっぱり

ハッ!

目を見ちゃダメだ!

若村さんと総一さんといたのがバレちゃう!



私はとっさに視線を下に落とした。



「あっ…えっと…
電話…しようと思ったんだけど…
しばらく仕事忙しくて…帰れそうにないの…
だから、ごめんね。」




私はもう明らかに不自然感マックスでレイの横をすり抜けて家を出た。





「いつまで?」



ギュッと私の腕を掴んで私に問い掛ける。




「2日間かな…ご飯は冷蔵庫に作りおきしてあるから、レンジでチンして食べて?じゃあ。」



バレるのではと内心ヒヤヒヤとしながら、私はレイの腕をふりきった。

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