テキストサイズ

この前、人を拾いました

第64章 ⑥―6 それでもやっぱり

とりあえず、これでいいかな。


私は部屋を回って最終確認すると、冷蔵庫をみた。



何個か作りおきしてあるし、餓死はしなそうだから大丈夫ね。



食料も確認し終え、私は大きな鞄を抱えると、百合子先輩のうちへ向かうため、家を出ようと玄関に向かった。



靴を履いてドアノブに手をかけると、勝手にドアノブが下がって突然ドアが開いた。



ぎゃっ


やばい!



びっくりして顔をあげると、そこにはスーツを着て帰ってきたレイの姿があった。



「ゆみちゃん………?」




大きな鞄を抱える私を不思議そうに見つめるレイ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ