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この前、人を拾いました

第64章 ⑥―6 それでもやっぱり

「突然すみません…
2日もお世話になるだなんて…」


私は姿勢をただして向かいに座る百合子先輩に頭を下げた。



「あーいいわよぜんっぜん。
ケーキとかも作るんでしょ?せまいけど台所も勝手に使ってちょうだい?
私は部屋があるからそんなにうるさくしなければ夜もやってくれて構わないからっ。」



そう言って、ウインクする百合子先輩が本当に天使にしか見えなかった。



「ありがとうございます!!」


いい先輩がいてよかった……



「はぁぁわぁ。
なんか早速眠くなっちゃったから私寝るわね?何でも適当に使って?
明日は、一緒の時間に出るのでいいかしら?」


「はいっ!!」


返事をすると、
百合子先輩は軽く微笑んで、じゃあ、お休みなさい。
と言って、自室に入っていった。

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