この前、人を拾いました
第65章 ⑥―7 26th Birthday
「えっと……
レイ!!!!
誕生日、おめでとう!!!!」
背を向けるレイに向かって、私は手に持ったケーキを掲げながら叫んだ。
そして、レイはゆっくりと私の方に顔を向けた。
ドキッ―――
私は、この前と同じ怒りに満ちたレイの目をみて、身体が凍りそうになった。
「僕はこんなこと、
頼んでないぞ。」
低い声で、レイは呟くと、再びレイは私に背を向けた。
その背中が
とても見ていて寂しそうだった。
「レイ……
私、レイのために一生懸命用意したの。
あ、ご飯、まだ並んでなくてごめんね?
こんなにレイの帰りが早いと思って…」
「だから頼んでないって言ってるだろう!!!!!!!!」