テキストサイズ

この前、人を拾いました

第6章 ①―5 母親じゃないので

「仕事・・・します。」


私はそういってパソコンに向かった。


「ほらほらそんなに落ち込まないの!大丈夫よ〜みきちゃん意外と部署の中じゃあかわいいって人気あるのよ〜」


「何言ってるんですか、それは先輩でしょ。」

実際それはお世辞でも何でも無い、事実だった。

百合子先輩は
いつも身なりを綺麗にしていて、
顔も小さい上にスタイルもよく、
まだ20代だというのにとても落ち着いていて、上司からも、そしてもちろん後輩からも慕われているような人物だった。



「はいはい。お世辞はいいから。」


そういって百合子先輩は私をかわすと、一枚のチラシを私のキーボードの上に乗せた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ