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この前、人を拾いました

第65章 ⑥―7 26th Birthday

やばい……

起き上がってこない…





そろそろ本気で心配になってきた私は
救急車を呼ぼうかと迷い始めたその瞬間、



「きゃっっ!」



一体どこの筋肉を使ったらそんな風に起き上がれるのか、というような疑問がわくほどすごい勢いでレイは跳ね起き



「うまぁぁぁぁぁぁあああい!!!!!!!!」



と顔中に生クリームをつけながら叫びだした。




文字通り、

私の目は点になった。



ついに…
頭いっちゃったっ!?

あ、
元からか


「うまい、うまいぞ!

ちかちゃんも食べろ!!!」


と真っ白な顔で叫ぶレイ。



「…プッ……」



あまりにも滑稽なその姿に私は思わず吹き出した。




「ん?
なんだぁ???」




レイは、目についた生クリームを手で拭い、それを舐めながら私を不思議そうに見つめた。

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