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この前、人を拾いました

第66章 ⑥―8 新たな二人

「僕はまだまだできるぞーー!」


と布団越しにレイの声が聞こえる。



「私は無理っ!」



恥ずかしくて顔すら出せない私の脇でレイの笑い声が聞こえていた。



全く…

ちょっと弱ってたと思ったら、すぐ変態・変人回復しちゃうんだから…



「みきちゃん……」



グルリと身体を回転させられ目がバチっとあった。



「なにっ!」


恥ずかしさがまだ拭えずに私は目だけを出して布団を被った。



すると、
レイは私のおでこを優しく撫でながら、ジッと私を見つめた。




「僕、

生まれてきて、

よかった…」



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