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この前、人を拾いました

第66章 ⑥―8 新たな二人


「っ……」


不意をつかれたせいで、
言葉が出ず、ただ目頭が熱くなるのを感じた。


そんな私にレイは気付かず再び寝転んでしまった。



良かった…


幸せそうな顔をしているレイの横顔を見て、私も幸せな気持ちになった。



「さぁ!!ゆみちゃん!!そろそろ餓死警報だ…!!!!」



「……はいはい」



私は流れそうになった涙をレイに見えないように拭うと、服を着て冷蔵庫に向かった。

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