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この前、人を拾いました

第66章 ⑥―8 新たな二人

掃除したばっかりなのに、もう至るところ(特にベッド)が生クリームだらけで…


本当に…

どうすんのよ、これ…


って呆れちゃったけど、
まぁいいかと思っている自分がいた。



だって、
リスみたいに口を膨らませながら、うまいうまいって私の作ったご飯食べてるレイが、幸せそうで、かわいかったから。


「あ」


「なんだ!!どうしたんだ!!」


パンパンに膨らんだお腹を太鼓みたいに叩きながら、レイが叫ぶ。


「ちょっと待って」


そう言ってレイを制すと、少しドキドキしながら、カバンからあるものを取り出した。


イスに座ってるレイは

動けないぞぉお


っていいながら、お腹をさすってる。


私はクスッと笑って後ろから、持っていたマフラーをレイに巻き付けた。

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