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この前、人を拾いました

第66章 ⑥―8 新たな二人

本当の意味で、


レイをちゃんと知れた気がする。



そしてまた、私たちは二人で新しく進んでいくんだ。


きっと


天国でレイのお母さんも見てくれてるはず…




「お待たせ~」



最後の一品を持って私はレイに近付いた。



「危ないっ!」


「きゃっ」


足の裏にぬるっとした感覚があったかと思うと、私は前に勢いよく倒れ込みそうになった


が、


気付いたら、持っていた料理はレイに支えられ、身体もまたレイに支えられていた。



ふと、足元をみると、

掃除しきれていない
生クリームがついていた。


「「……ぷっ…」」



私とレイは顔を見合せて、吹き出すと、



「「ハハハハハハハハハハハハハハ!!!!」」



と揃って大きな口を開けて笑った。

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