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この前、人を拾いました

第70章 ⑦―1 哀れな後輩を救いたまえ…

めんどくさそうに話を投げ出した百合子先輩は泣きつく私を無視してスマホをいじりだした。



「ネットで検索してくれてるんですか!?」



「はぁっ!?
違うわよ、ニュース見てんの、もうめんどくさいからその話やめて。」


とシッシッと私に向かって手を払う百合子先輩。



ひどい……

こんなに真剣に悩んでるのに……


私は項垂れながら、諦めず百合子先輩の袖を引っ張った。


そんな私をキッときつい目で睨む百合子先輩。


「そんなに怒らなくてもいいじゃないですかぁ…」



めげずに泣きつく私に

大きなため息がふりかかる。

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