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この前、人を拾いました

第70章 ⑦―1 哀れな後輩を救いたまえ…

「まるで私がひどい人のようないいようね。」



と不満そうな声。


え…
だって…
ひどいじゃん……


「だってかわいい後輩がこんなに苦しんでるんですよ?」


あっ
目そらされた…
折角上目遣いしたのに…



「大体私がレイくんの弱点なんか知るわけないでしょ!?
それに制裁だか、裁きだかにいつも抵抗出来ないのが嫌だといってるけど、のろけにしか聞こえないのよ!!!!!!」



すごい勢いで怒鳴られて私は少したじろいだが、すぐに怒りがわいてきた。



「のろけぇえ!?
どこをどう聞いたらのろけになるんですかっ!?
先輩は人に担がれたことがないから分からないんですよ!!」


「人に担がれたことがないなんて当たり前でしょ!?」

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