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この前、人を拾いました

第77章 ⑦―8 結局彼の弱点は…

真っ赤な顔で、にやけを抑える私の傍で、


百合子先輩がスマホで動画を見ている。



「で…、ニュースの次は、この新聞…ってうわぁっ…大々的ねぇ…『西園寺財閥次男、お手柄』だってさ」



そりゃ…そうだ…一人で、国際指名手配を倒してしまったんだから…。



どうやら、
私は、国家機密の大事なデータの入ったチップを持っていたマフィアの男とアイスを持っていた男の子と同時にぶつかり…



うまい具合にチップが胸元についたアイスに埋もれてしまったらしい…。



「………私の胸に興味があるのかと…思ったんですけど…違ったみたいです…」



彼らの関心はあくまでチップであったと言うわけだ…



嬉しいような悲しいような…複雑な気持ちである。

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