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この前、人を拾いました

第77章 ⑦―8 結局彼の弱点は…

「まぁ、何はともあれ、レイくんが助けてくれてよかったじゃない?

さっきのインタビューのギャルの話によると、かなり慌てて探してくれたみたいだし?」


「………まぁ…」



確かに…
あのインタビューの動画見たときは、本当に気にしてくれたんだって嬉しくなったけど…


それに、レイは


私が連れて行かれるのをみた男の子の過去を“視た”から、私を見つけ出してくれた訳で…


今回ばかりは、あのめんどくさい能力が無ければ、私は助かってなかった訳だ…。


やはり複雑な気持ちでいると、百合子先輩が、ハァッとため息をついた。



「…先輩……まだ…怒ってます?」


「ううん…まぁ、むかつくけどね」


「うっ…そんなぁ…」



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