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この前、人を拾いました

第77章 ⑦―8 結局彼の弱点は…

ひどいなぁ…
一応、命危なかったっていうのに…。


それにしてもまさか、国際指名手配が遊園地にいたなんて…


まぁ確かに意表をついているから、隠れ家としては最適だったのかも知れない。



「結局…」


「はい?」



話始めた百合子先輩の方を見たら、呆れたような笑みで私を見ていた。



「レイくんの弱点って…



みきちゃんってことなんじゃないの?」


「はへ?」



レイの弱点が…


私…??



「それって…」


「だからさ、あのレイくんが慌てたりするのって…

きっと全部みきちゃん絡み…なのよ…」




───────『みきちゃんじゃなきゃ駄目だぁっ!!』


───────『お願いだから…そばにいてっ』



百合子先輩の話を聞きながら、昨日の甘えたなレイの言葉が頭をかけた。


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