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この前、人を拾いました

第82章 ⑧—2 ラクダがいっぱいで土は赤くて…


ものすごく彼睨んでるんですけど…


「ソーリー…」


虚しくそれだけ呟くけど、彼は、はぁぁあっと大げさに溜め息をついていた。



「ゆきちゃん、今年、この辺は100年に1回の大雨の年だったんだよ」



「ひゃっ100年に1回!?」



それってすごくないかっ!?




「だから、いつも以上に草がよく生えて、それで野良クダたちがそれを…」


「まって…!」



言葉を遮った私の事にレイは首を傾げた。


何か今普通に言ったけど…



「野良クダって何…」



「ハハハハハハっ!!! あいちゃん!ここは笑うところだっっ!」



そんなこと言われても…
全く面白くないんですけど…?
てか意味が分からないのは私だけなのだろうか…



「野良クダとは、野良のラクダのことだっ!!!! 略して野良クダっ!! ハハハハハっ」



この人って超絶バカなんじゃないかって、そう思う。


バカっていうか…なんていうか…


そうだ



くだらない…。


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