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この前、人を拾いました

第82章 ⑧—2 ラクダがいっぱいで土は赤くて…

自分が考えたその名称に、ラクダから落ちそうなくらい仰け反るレイ。


恥ずかしすぎて、見てられないんだけど。



「でっ!!もういいから説明して!」



「ハハハハっ!だから!野良クダたちが、いつもよりその生い茂った草を食べる!そして糞をするっ!その結果今年はハエが大発生してるんだっ!!!!」



ああ…
なるほど…


言ってることは博学なことなのに、何故かやっぱりバカっぽく聞こえるんだよなぁ…



「で、ハエは日が昇ると、段々数が増えて、水気のある場所に近付いて行くっ!!!! 例えばっ!」


大きな声で叫びながら、レイは口を指差した。



………なるほど…



「人の口ね…」


「そうだっ!!! だから、ハエを食べたくなければ黙っていろっ!」


ニコッと笑いながら命令されて、何だかむかついた。


だって、私は、レイに黙って!と言ったことはあっても、

黙ってろと命令されたことはないのだから…

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