この前、人を拾いました
第86章 ⑧ー6 未来永劫の罠!?
意を決して、プールサイドの方に私は足を進めた。
ねぇ、レイって呼ぼうとしたところで、二人は手を振って別れてしまった。
そしてすぐに振り返ったレイは、私の姿を見てワッとびっくりしたように身体を反らした。
「おぉたみちゃん!!!!僕が恋しくて来たんだな!?!?」
「っ…………」
否定出来ないってこんなにむかつくことだったっけね。
「昼の人、また会えたんだ?」
「そうだ!!!ハハハハハハ!自分の作品がどうなるか気になったらしい!」
自分の作品???
よく分からないまま、レイは犬のようにしぶきを散らすようにして身体を揺らした。
「………楽しそうだったよね。やっぱりさ、スタイルもいいし、きれいだし、あんな人が彼女だったらいいなとか思うでしょ?」
かわいくない聞き方。
あーーーー本当にバカみたい。